現在の形態の歯ブラシの起源

現在の形態の歯ブラシの起源

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エジプトのパピルスに記載されている。
 世界で一番古い歯ブラシは、中国で959年頃の古墓の出土品の中にあったものです。柄は象牙製、毛は腐敗し抜けており、何の毛を使っていたかは不明です。
 宋の時代には牛角製柄に馬毛を植えた歯ブラシが使われていたと記され、ヨーロッパでは17世紀頃に、獣骨の柄に毛は馬毛を使用した物が使われていたと伝えられています。
 現在の形態の歯ブラシの製造も、東洋のほうが西洋より早かったようです。

日本一の生産地は?

日本一の生産地は?

 全国で一番の歯ブラシの生産地は、都道府県では大阪府(主に、八尾市・東大阪市・大阪市平野区)で、特に八尾市に集中しています。現在、大阪府で全国の50%以上が製造されています。

 なぜ、大阪府八尾市が全国一の生産地になったのでしょうか?
 もともと、河内地方は1700年頃より綿花の生産とそれを原料にした河内木綿の生産で盛隆をきわめていましたが、明治20年代に入ると衰退の傾向をみせはじめ、農家が新しい副業を求めた時期に、大阪のブラシ工業から農村のより安価な工賃の労働力に対する需要が高まったため、双方が手を結んで大生産地となったのです。

日本の歯ブラシ

日本の歯ブラシ

 6世紀に仏教伝来とともに伝えられた「歯木」は、ある種の木を咬砕したもので、歯や舌を清掃することに始まったといわれています。「歯木」は「房楊枝」として大正まで使われていました。
 明治初期にはインドから輸入された西洋歯ブラシ(英国製)の模倣品を作製。1872年(明治5年)に大阪において鯨のひげの柄に馬毛が植えられた「鯨楊枝」という名で製造・販売されたのが最初であるといわれています。形態は現在の歯ブラシと変わりませんが、 しばらくは「楊枝(ようじ)」の名前で呼ばれていました。
 「歯刷子(はぶらし)」の名称は1890年(明治23年)の第三回内国勧業博覧会で「大阪盛業株式会社」がこの時初めて使用し、「歯刷子」の名で出品しました。

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