歯ブラシの柄の製造
歯ブラシの柄は合成樹脂でできていて、射出成型機を使って製造します。熱で溶かした樹脂を歯ブラシの形に彫り込んだ金型の中に2000kg/cm2の圧力で流し込み、冷却すれば完成です。一度に8~16本の柄を作ることができ、毛を埋め込む植毛穴は最初からあいています。 最近では1本の歯ブラシに2種類の樹脂を使ったものもでてきました。 |
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歯ブラシの柄に毛を植え付ける
ナイロン毛などをUの字状に半分に折り、穴径より大きい平線と一緒に穴に押し込んで毛を止めます。最近は平線で止めるのでなく熱融着で毛を止める方法もあります。 柄の穴の大きさや穴の数は歯ブラシによって違い、また毛の太さも異なります。これでかため・ふつう・やわらかめなどの違いをだすことができます。
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毛先の処理・検査・包装
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出来上がった歯ブラシは、人間の目で1本ずつ検査し、不良品を除外します。 | ||||||||
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歯ブラシの品質表示
歯ブラシの品質表示ですが、家庭用品品質表示法施行令(昭和37年政令第309号)が規定されており最小販売単位ごとに、下記の決められた事項を表示する義務があります。 「柄の材質・毛の材質・毛のかたさ・耐熱温度」の品質に関する4項目と製造責任者がはっきりわかるように販売業者か製造業者の住所名称を表示する必要があります。 特に毛のかたさ表示は歯ブラシを使用する人にとって、自分にあった歯ブラシを見つけるために非常に大事な目安になります。 |